『私、二重人格なんです』

というほどのおおげさなものではないのだけれど。
名前を二つもつって言うのはなかなか生活しやすいもので。
オンとオフ以外にもう一つスイッチがあるような。

最近、電車の中ではずっと本を読んでいる。
そのあいだは私は「果歩」であり「夏美」であり「亜矢子」である。
それだから電車の中で急に声をかけられても気付かないのである。

というわけで、ごめんよママ。
一瞬自分がその名前だと言うことに気付かなかったよ。
今度呑もうね。

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